この記事では英語が話せない典型的な日本人が、英会話が「そこそこ」できる中級レベルの入り口にたどり着くまでのステップをお伝えします。

まずはここでいう「そこそこ話せる」とは?
「生活していくのに必要最低限のことなら問題ない程度」
だとお考えください。

「英語が全く話せません」
「単語と身振り手振りで乗り切っている」
など、英語に対して苦手意識を感じている方からしたら、おそらく「英語ぺらぺらだね!」と感じられるかもしれません。

一般的に英語が話せない人は、「話せるか」「話せないか」の二択で考えて、どのくらい言えたら「英語が話せる」のかについてはあいまいにしがちな気がします。

極端な話、”My name is ~.” や “I have a pen.” 程度でも「英語が話せる」と定義してしまえば、ほとんどの日本人は英語が話せるということになりますね。
つまり「英語が話せる」とは、どのように定義づけするのかで変わってきます。

英語学習に取り組む本人が「いつまでに」「どのくらい」英語を話せるようになれたらゴールなのかを決めることはとても大事なので、ぜひ読み進めてみてください。

英語レベル一覧

レベル0 入門 (Beginner)
レベル1 初級 (Elementary)
レベル2 準中級 (Pre-Intermediate)
レベル3 中級 (Intermediate)
レベル4 準上級 (Upper-Intermediate)
レベル5 上級 (Advanced)

定義づけ次第でさらに細かくレベル分けも可能ですが、ここでは省略します。
当サイトの英語学習テーマは「英会話初心者脱出」ですので、初級~準中級レベルの方への解説をメインに話を進めていきます。

スタート地点が下位レベルほど英語力は不安定な状態です。
少しでも間を空けるとすぐ元に戻ってしまいます。
これは裏を返すと、比較的短期間で効果を実感しやすい傾向にあります。

コツはたったひとつ。
いち早く初心者段階を抜け出すことです。

そのためには、正しい順番で学習をすること。
ある程度勢い(スピード感)をつけること。
そして毎日のすき間時間を逃さないこと。

1日10分からのスタートで構いません。
英語に毎日触れつづけ、習慣化することが先決です。

そこそこレベルになると英語力は安定してくる反面、それをさらに高めるには年単位の長期戦を覚悟する必要があります。

個人差はありますが、レベル1から2へのアップはおおむね3ヶ月+α、レベル2から3へは6カ月+αを目安にしてください。

ちなみにレベル0は英語が全く初めてで、アルファベットと最低限の単語を覚えるだけです。
日本人でレベル0の人はごく少数でしょう。

レベル1 初級 (Elementary)

私たちがよく耳にする
「英語力ゼロ」
「英語が全く話せない」
は、このレベルに相当します。
義務教育により日本人のほとんどがレベル0をクリアしているので、実質このレベルからのスタートとなります。

学生の頃は英語が苦手科目だったという、いわゆる「英語アレルギー」の方。
英語を勉強したのは学生の頃以来だったりと、長期間英語に触れていない方ならこのレベルだと思います。

学校で習った英文法はほとんど忘れてしまっており、基本的な単語ならかろうじてわかる程度でしょう。
会話では “My name is ~.” や “I have a pen.” といった中学1年の初期に習うごく簡単なフレーズなら話せるかもしれません。

しかし基本的に会話の中で文章を作ることができず、単語の繋ぎ合わせと身振り手振りでしか言いたいことを表現できない状態です。
緊張のあまりパニックとなり、外国人とのコミュニケーションは非常に困難を伴うでしょう。

このレベルの方は「聞く、話す、読む、書く」を基礎から総合的に体得する必要があります。
「基礎から勉強しないといけないのか…」とがっかりしていませんか?
残念ながら〇〇するだけで上達するという魔法のようなものは存在しないのが現実です。

このレベルの方がまずやるべきことは「英語に慣れること」です。
中学レベルの英語をおさらいすることから始めましょう。
コツは2~3週間程度の短期集中で一気に片づけること。
ここでチマチマやってしまうと、話す準備にずっと時間を割くだけになります。

英語の三大構成要素「発音、文法、単語」は発音を優先させることをおすすめします。なぜなら自分が発音できない音は聞き取れないからです。英語はスポーツや楽器と同じで反復練習が大事です。

また、このレベルの方がいきなり外国人講師から習ったり、語学留学をするのはおすすめしません。
英語のみのレッスンを受けても会話が成立しにくいため、費用対効果が低いからです。
大人になってから第二言語として英語を習得した日本人講師からコツを習うのが効果的でしょう。

レベル2 準中級 (Pre-Intermediate)

たどたどしさはあるものの、会話のキャッチボールが何とかできるレベル。
カタコトでも簡単な文章で話せるようになっているので、何かしら英語を話すための学習やトレーニングをしたことがある人達です。

英語教材を使っての独学、語学系の大学、英会話スクール、短期の語学留学などの経験がある人もいるのではないでしょうか?
義務教育だけでは、なかなかこのレベルにすらたどり着けません。
この時点で平均的な日本人の英語レベルを超えていると思います。
レベル1の初級の方からすると「この人、英語話せるんだ!」と思われることでしょう。

しかし現実には文章を作る際にミスが多い、言い間違いが気になる、単語力不足、フレーズの引き出しが少ないなど、多くの課題を抱えている状態です。
自分の言いたいことの半分以下しか伝えられないもどかしさを感じていることでしょう。

このレベルの方は「聞く、話す、読む、書く」の四技能全てをまんべんなく伸ばす基本スタンスは初級レベルと同様ですが、教材の難易度を上げる必要があります。

また、段階的に外国人講師によるレッスンを盛り込むのが望ましいです。日本人講師より解説、フィードバック、日々の学習サポートを受けながらモチベーション維持を行い、外国人講師相手に実践型のレッスンを受けてスピーキング力をつけることでより効果が期待できるでしょう。

レベル3 中級 (Intermediate)

文章を組み立てるときのミスが減り、ゆっくりと時間をかければ言いたいことの大半が伝えられるようになります。
このあたりで実用的な英会話ができる入り口に到達したところでしょう。
また、海外留学経験者の比率が増えるレベルでもあります。
逆に留学なしでこのレベルまでたどり着いた人は、英語学習の継続に相当の努力を積み重ねたのだと想像できます。

レベル1~2の人から見たら「英語ペラペラだね」と思われることでしょう。

会話では相手に「もっとわかりやすく話してほしい」などの要望を英語で伝えられるようになり、コミュニケーションで困ることが少なくなってきます。

外国人との会話が楽しめるようになり、日常やビジネスでも少しずつ英語を活用できるようになります。それまで頭で理解していたのが身体で理解できるようになるのを実感できると思います。
英語を使うのが海外旅行など、趣味を楽しむ程度ならこのレベルでも十分といえるでしょう。

しかし裏を返すと、英語でのコミュニケーションに対して大きな問題が減るかわりに向上心がなくなり、何年もこのレベルのまま留まってしまう人も少なくないかと思います。
私自身もそうでした。
中級なりたてと中上級レベル寄りとでは、間にもうひとつ級を入れてもいいほどのレベル差があります。

もちろんこのレベルの人でも多くの悩みを抱えています。
少し込み入った話ではうまく説明できなかったり、細かいニュアンスを伝えることができません。
早いペースで会話が進んでいる場面では、頭の中で言いたいことを考えているうちに次の話題に移ってしまったり、急に話を振られて答えに詰まってしまうことも。
本格的なビジネスシーンでは物足りなさを感じるかもしれません。
ネイティブとの会話は1対1なら問題なくても、複数相手になると何を言っているのかさっぱりわからず、話に割って入るのも困難でしょう。

また、映画を字幕なしで理解できるまでには全然なっていません。
その場の雰囲気にふさわしい言葉のニュアンスをつかめるまでには至っていませんし、テンポの速い話の流れについていけない状態だからです。

レベル3になると、次第に日本語解説の教材がいらなくなります。
教材ベースの学習から脱却して、いかに生の英語に触れられる環境を構築できるかが英語力アップのカギとなるでしょう。

日本国内でそのような環境をつくるのは簡単ではありませんが、可能です。
海外旅行やボランティアなど、外国人と直接接触する機会をどんどん作りましょう。
一人でいる時間も洋画、洋楽、洋書をはじめ、動画配信サイト、海外のニュースサイトなどなど、できることはたくさんあります。
大量の英語のシャワーを浴び続け、翻訳グセや文法を意識することなく、次第に英語を英語で考え会話ができるようになります。トレーニング次第でいわゆる「英語脳」が出来るのを実感するようになるでしょう。

レベル4 準上級 (Upper-Intermediate)

英語ネイティブ特有の表現がわからないことがあるものの、言いたいことは瞬間的にほぼ伝えられるレベルです。
日常生活でもビジネスでも十分に英語を活用できています。
このレベルになると、海外留学や就業経験がある方が大半を占めるでしょう。
留学なしでもこのレベルにはなれますが、1日の大半を英語環境に身を置き、相応の学習を積み重ねていないと困難です。

英語脳の構築も中級レベルよりグッと進んでいます。
頭で思い描いたイメージを日本語を介さず直接英語で表現できるので、言いたいことが瞬時に口から出せるようになります。
もちろん英語に対する悩みがないかと言えばそうではなく、よりネイティブらしいこなれた表現を身につけたいと思うものです。
語学学習は自分が辞めない限り一生の付き合いになるので、悩みが完全になくなることはないでしょう。

ちなみに、このレベルになりたての人とネイティブレベルに近い人とではかなりのスキル差があります。
上級との間にいくつかレベルを設けようかとも思いましたが、当サイトは「英会話初心者脱出」希望者が対象なので省略します。
それでもレベル1~2の人にとってはもはや憧れの存在でしょうし、レベル3の人にとっては目標となる存在といえるでしょう。

レベル5 上級 (Advanced)

いわゆるネイティブレベルです。
私自身にも言えることですが、大人になってから英語を習い始めた方でこのレベルの人に会ったことはありません。
このレベルの方で思いつくのは、日本と英語圏の国の両方に住んだことがある人ぐらいです。

言葉と文化は密接に関わっています。
日本には日本語があるように、英語圏のその国ならでは流儀から生まれた言葉がたくさんあることでしょう。
その国で育ち、暮らしているからこそ、本当の意味で理解し体得できるものだと思います。
日本にいながらネイティブ並みに話せるようになるのはほぼ不可能だと思いますので、日本在住の方ならレベル4が上限となるでしょう。

まとめ

各レベル別に説明してきましたが、いかがでしたか?
最後にお伝えしたいのは、英語力アップのカギはレベルを問わず

基礎の積み重ね
だということ。

小さいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道
by イチロー

これは本当にそのとおり!

自分の今の現状を知り、少しがんばれば実現可能な目標に落とし込んでハードルを下げること。
小さな積み重ねひとつひとつが小さな目標だと捉えると気持ちもラクになります。
今日やることを決めること。
すると決めたことは必ずやること。
少しずつ毎日やること。
一歩ずつ階段を上っていくのが結局近道なんです。

最初のうちは発音はめちゃくちゃだし
文法はボロボロだし
言いたいことがなかなか口から出てこない
なんてのはしょっちゅう!
単語を忘れてしまう?物覚えが悪い?
いえいえ、それはあなたが悪いのではないんです。
人間なんて忘れるのが前提の生き物なんですって。
なので忘れないようにするなら、反復練習を繰り返して身体に染み付かせるしかないです。

たくさん間違えたり、恥ずかしい思いをするのはうまくなっている証拠!
間違えたら軌道修正すればいいんです。
まずは下手でいいから思いっきりいきましょう!